最近街中で使用している人をよく見かけるようになった完全ワイヤレスイヤホンですが、一度使うともうケーブル付のイヤホンは使えなくなるくらい快適です。いままで僕が使用したアップルAirPodsとソニーWF-1000Xのレビューを書きたいと思います。
AirPods購入
完全ワイヤレスが流行った理由はアップルのAirPodsの登場が大きいと思います。AirPodsの発売前から完全ワイヤレスはありましたが、AirPodsの完成度の高さと大量のプロモーションのおかげで一気に広まったと思います。
発売以来ずっと品薄状態が続いていていたAirPodsが、去年の6月にたまたまヨドバシカメラの通販サイトで在庫有りを見つけてしまい衝動買いをしてしまいました。
AirPodsの価格は16,800(税別)。イヤホンについてそれほどこだわりがないため1万円以上のイヤホンを買ったことがなかったので、購入後にちょっと後悔しましたが実際に商品が届いて使用してみるとそれだけの価値がある製品だと思いました。
AirPodsの良かった点
■装着感
iPhoneに付属のケーブル付のEarPodsは耳から外れてしまうので全く使用していませんでした。形状がほぼ同じAirPodsも同じような形状のため外れないか心配でしたが、装着感は不安定だけど何故か落ちません。頭を振っても落ちません。しばらく使用しているとずれてくるけど落ちません。装着感は良いとは言えませんが軽い感じで絶妙です。ただ、人によっては合わない人もいるようなのでアップルストアなどで試着する事をお勧めます。
■ペアリング
iPhoneと近づけるだけでペアリングが完了するので非常に簡単です。iPadやApple Watchなど他のアップル製品との切り替えもスムーズで便利です。
■音質
僕は音質にあまりこだわりはありませんが、素直な音質で広がりがあって悪くないです。ずっと聞いていても疲れません。ただ重低音はほぼないです。
■充電ケース
非常にコンパクトでデザインも美しいです。ケースなのに保護ケースに入れたくなるくらいです。あまりケースに力を入れるメーカーは少ないと思いますが、AirPodsは本体よりもケースの方がこだわっている感じすらします。
■バッテリー
1回の充電で5時間再生。充電ケースを併用すると24時間再生可能。バッテリーに関してはまったく不安な点がありませんでした。
AirPodsの微妙な点
■遮音性
オープンイヤー形状のため、こればかりはどうしようもないのですが外音がほぼダイレクトに聞こえてきます。周りの音が聞こえるのはメリットになる事もありますが、僕の場合音楽を聴くシチュエーションが通勤時の電車のため、外音が聞こえるのはデメリットでした。
特に地下鉄は騒音が大きいので、通常のボリュームではほとんど音楽が聞こえなくなるため、ボリュームを上げたくなるのですが、そうすると今度は音漏れの問題が出てきてしまいます。
周囲を気にせず音楽に没入する事は難しいと思います。
遮音性が低い点がAirPodsの唯一の不満点でした。
WF-1000X購入
そんな中、発売されたのがソニーの完全ワイヤレスイヤホンWF-1000Xでした。
ソニー初の完全ワイヤレスイヤホンで、ノイズキャンセリング機能付きでアプリ連携など機能も充実。
CMでは宇多田ヒカルを起用してかなりソニーの気合いを感じる製品だと思って調べてみました。
AirPods | WF-1000X | |
重量(本体/左右各) | 4g | 6.8g |
重量(ケース) | 38g | 70g |
バッテリー(本体) | 最大5時間 | 最大3時間 |
バッテリー(ケース) | 24時間以上 | 2回分の充電(6時間) |
充電時間(本体) | 15分充電で3時間再生 | 約1.5時間 |
ノイズキャンセリング | × | ○ |
スペックで比べるとAirPodsの方が軽くて、再生時間が長くて、充電時間も短いと圧勝です。ただWF-1000Xにはノイズキャンセリング機能があります!AirPodsで唯一不満の遮音性が解消できるとあって、結構悩みましたがWF-1000Xに乗り換えました。
AirPodsのケースよりも大きいですが、薄いのでポケットに入ります。
残念なところが多いWF-1000X
期待して購入したWF-1000Xですが、残念なところが多い製品でした。
■ノイズキャンセリング
WF-1000Xの一番の目玉であるノイズキャンセリングですが、最初に着けたときの感想はこんなもの?って感じでした。ノイズキャンセリング機能オンでもオフでもあまり差が感じられません。もちろんオープンイヤーのAirPodsより遮音性は高いのですが、ちょっとがっかり。
コンプライのイヤーチップで解消
ネットでコンプライというメーカーのイヤーチップに変えたら遮音性が向上したというレビューを見かけたので、コンプライのイヤーチップを購入して使ってみたら遮音性がかなり向上しました。遮音性が向上したためノイズキャンセリング機能も以前よりも効くように感じられます。WF-1000Xもイヤーチップが2種×3サイズと豊富に付いていましたが、コンプライの方が遮音性については上でした。
コンプライのイヤーチップのおかげで遮音性については不満が解消しました。
コンプライを装着したところ。商品はTs-200のLサイズ。Lサイズでもギリギリケースに収まります。
■バッテリー
バッテリー周りはかなり不満。1回の充電で連続再生時間3時間とありますが、そこまで持たない感じです。さらにケースからの充電は2回のみで、ケースの大きさからするとちょっと少ない気がします。またケースのバッテリー残量は分からないため不安なので毎日充電しています。ちなみにAirPodsはケースのバッテリー残量も分かるし長持ちするので、週1回の充電で十分でした。
音楽を聴いている時にバッテリーが無くなると、切れる直前に警告メッセージが出てすぐ切れてしまいます。もう少し手前で警告してくれると親切かなと思います。
また、充電ケースにしまうときにイヤホンをきちんと押し込まないと充電されないため注意が必要です。使用するときに充電がされていなかったことが何度かありました。充電されていないと急速充電機能も無いので音楽を聴くのを諦めるしかありません。
■音切れ
AirPodsではほとんど経験する事が無かった音切れが頻発します。一瞬音が途切れるだけですが何度も発生するのでかなり気になります。商店街や駅など電波が多く飛んでいる箇所で音切れが発生するような気がします。
ただ、最初の頃は気になっていましたが、最近は音切れにも慣れてしまい気にならなくなりました。ラジオみたいなものと思えばイライラも無くなります。
■遅延
音楽を聴く時は問題ありませんが、youtubeなど動画を視聴すると音声の遅延が気になります。口の動きと音が完全にずれてしまうので、動画視聴にはまったく使用できません。音楽専用として割り切った方が良いレベルの遅延です。
いろいろ不満はあるけど、それでもWF-1000Xが現在のベスト
このようにWF-1000Xにはいろいろと不満点がありました。特に音切れとバッテリーはワイヤレスイヤホンとしてはもうちょっと頑張って欲しいなと思います。ただ、それでも僕の使用環境では遮音機能による没入感が重要なためWF-1000Xが現在のところベストかなと思っています。
WF-1000Xの良いところはとにかく遮音性です。あと音質がそこそこ良い点(音は途切れますが・・・)とイヤーチップを選べるのでフィット感が良い点。それ以外の機能はギリギリ許容できる感じで、多くの点でAirPodsの方が上だと感じます。
AirPodsに遮音機能が付いたモデルが出たら確実に買い換えるのですが・・・。
ソニー SONY 完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000X : Bluetooth対応 左右分離型 マイク付き 2017年モデル ブラック WF-1000X B
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